テーマ:コーチングに活⽤するリーダーシップ理論の新機軸

概要

 コーチング現場において、対個人へのアプローチを超えた、対集団に対するアプローチとしてのリーダーシップ発揮に注目が集まっている。どのように個々をまとめチームとして機能させるのかについての方法、旧態依然とした管理や上意下達、集団主義からの脱却とともに、新たなチームマネジメントへの関心が高まっている。一方でチームマネジメントやリーダーシップを発揮する際の根拠は自身の勘や経験即に依存しているコーチが依然として多いのではないだろうか?そこで、本シンポジウムではコーチング現場における新たな機軸となるリーダーシップ理論について議論したい。

 具体的には、まずコーチングという実践とリーダーシップ理論をいかに橋渡しするかについて、また、リーダーシップ理論の史的展開を通じて現代的なリーダーシップの捉え方について議論することを本シンポジウムの端緒としたい。続いて、実践に理論を落とし込む手がかりとして、リーダーシップとマネジメントの違いを理解し両者を適時適切に発揮すること、新たなリーダーシップの在り方として組織内の心理的安全をベースとしたチーミングを紹介しながら、コーチングに活用するリーダーシップ理論の新機軸について議論する。

登壇者紹介

  • オーガナイザー:水野 基樹(みずの もとき)
  • 所属:順天堂大学/順天堂大学大学院

2001年3月専修大学大学院経営学研究科経営学専攻博士後期課程単位取得。

千葉経済大学短期大学部の兼任講師を経て、2002年4月順天堂大学スポーツ健康科学部専任講師。現在、順天堂大学大学院スポーツ健康科学研究科教授として、スポーツ組織開発を専門とした教育·研究に従事している。

また、順天堂大学大学院医療看護学研究科の併任教授として看護管理学(人的資源管理論)も担当。
2014年3月に博士(スポーツ健康科学)(順天堂大学)の学位を取得。
順天堂大学硬式野球部部長を務めている。
公益財団法人大原記念労働科学研究所のコラボレートリサーチャー(兼 特別研究員)、WHOヘルスプロモーションセンター研究員、
株式会社ラーニングバリュー研究所副所長。
スポーツ庁のスポーツエールカンパニー(全国スポーツ推進企業)認定制度委員会委員。
東京都看護協会、日本予防医学協会、日本ダイバーショナルセラピー協会、東京都や千葉県などの体育協会で研修講師も多く務める。

論文/著書等

  • Shoji, N., Hochi, Y., Ohshiro, T., Ono, Y., Inoue, M., & Mizuno, M. (2022). Utterances as Signals for Sharing Tacit Images in Collective Interaction. Frontiers in Sports and Active Living4, 851568, doi.org/10.3389/fspor.2022.851568.
  • 岩浅 巧, 榎原 毅, 水野 基樹, 吉川 徹. (2022) スポーツワーケーションが就労者の健康と心理社会的側面に及ぼす効果, 人間工学, 58(4), 174-185, doi.org/10.5100/jje.58.174.
  • Hochi, Y., Yamada, Y., Iwaasa, T., Ebato, T., Ohshiro, T., Mizuno, M. (2020). Self-leadership Development Program in Elite Youth Soccer Players in Japan. In: Kantola, J., Nazir, S. (eds) Advances in Human Factors, Business Management and Leadership. AHFE 2019. Advances in Intelligent Systems and Computing, vol 961. Springer, Cham. https://doi.org/10.1007/978-3-030-20154-8_58. 
  • 芳地泰幸, 山田泰行, 靑葉幸洋, 岩浅巧, 江波戸智希, 水野基樹. (2019) Jクラブユース(U-18)選手の人材開発を目的としたチームビルディング·プログラムの導入とその効果の検討, スポーツ産業学研究, 29(2), 125-135.
  • 小野圭久, 水野基樹. (2019) 近年の箱根駅伝出場に向けた組織マネジメントに関する一考察, 順天堂スポーツ健康科学研究, 9(3), 118-128.

  • シンポジスト:北岡 剛(きたおか たけし)
  • 所属:市立岐阜商業高等学校 商業科教諭/硬式野球部監督

1984年9月11日生まれ
岐阜県出身
県立岐阜商高では、主将、内野手。
関東学院大学経済学部経営学科卒業後、市立岐阜商高、大垣商高で野球部副部長。
市岐阜2014年に赴任して野球部長、20年から監督を務める。


  • シンポジスト:芳地 泰幸(ほうち やすゆき)
  • 所属:日本女子体育大学/日本女子体育大学大学院

学位:修士(スポーツ健康科学)

経歴:2014年 聖カタリナ大学人間健康福祉学部 助教(2016年3月迄)
   2016年 聖カタリナ大学人間健康福祉学部 専任講師(2018年3月迄)
   2018年 日本女子体育大学体育学部·同大学院スポーツ科学研究科 准教授
   2020年 日本女子体育大学女子ソフトボール部 部長(副部長:2018~2020年)

社会における活動等

  • 東京都ジュニア育成地域推進事業研修会 講師(2023年)
  • 世田谷区立中学校部活動地域移行に係る検討委員会 委員(2022年~)
  • 運動部活動指導士養成(資格認定)講習会 講師(2022年~)
  • 東村山市体育協会 指導者研修会 講師(2022~2023年)
  • 一社)ニチジョクラブ 副理事長(2021年~)
  • 東京都·競技力向上テクニカルサポート事業 指導者講習会 講師(2021年)
  • ジェフユナイテッド市原·千葉U18 チームビルディング 講師(2017~2019年)

論文/著書等

  • 新スポーツ健康科学の基礎-運動指導·コーチング·マネジメントの必須知識-, 創成社, 2022年
  • Advances in Human Factors, Business Management and Leadership, Springer, 2019年
  • 新スポーツ科学概論-スポーツ·健康運動指導の必須知識-, 創成社, 2019年
  • 第三版現代の経営管理論, 学文社, 2016年
  • Hochi Y, Mizuno M. The impact of exercise and health management on workplace creativity. Juntendo Medical Journal, 70(1), 2024 (in print)
  • 芳地泰幸ほか.Jクラブユース(U-18)選手の人材開発を目的としたチームビルディング・プログラムの導入とその効果の検討. スポーツ産業学研究, 29(2), pp. 125-135, 2019年

資格·指導等

TPI-GAD·PAC·CONインストラクター(2016年)


  • シンポジスト:庄司 直人(しょうじ なおと)
  • 所属:朝日大学

経歴:2016年3月博士(スポーツ健康科学)(順天堂大学)取得
   2016年より名古屋市立大学大学院医学研究科 環境労働衛生学分野 博士研究員。
   2017年より朝日大学保健医療学部健康スポーツ科学科講師。
   2021年より朝日大学保健医療学部健康スポーツ科学科准教授。
   大学/社会人スポーツチームのチームビルディングのサポートを行なっている。
   これまでにサポートしたチームはラグビー、ハンドボール、バレーボール、硬式野球など。
   個人の目標、チームの目標の達成に貢献。

論文/著書

  • Shoji, N., Matsuoka, Y., Yoshida, T. (2023) Scoping review to identify key concepts for building sports organizational integrity, Human Factors in Management and Leadership, 92, doi.org/10.54941/ahfe1003739.
  • Shoji, N., Hochi, Y., Ohshiro, T., Ono, Y., Inoue, M., & Mizuno, M. (2022). Utterances as Signals for Sharing Tacit Images in Collective Interaction. Frontiers in Sports and Active Living4, 851568, doi.org/10.3389/fspor.2022.851568.
  • 庄司直人, 榎原 毅. (2022) 超急性期災害医療レジリエンス·トレーニングのスポーツへの応用可能性, 人間工学, 58(2), 61-66, doi.org/10.5100/jje.58.61.
  • 庄司直人, 砂川宝樹. (2022) バレーボールにおける指導者のストロークと選手の達成動機, 朝日大学保健医療学部健康スポーツ科学科紀要, (5), 21-29, https://asahi-u.repo.nii.ac.jp/record/13861/files/kensupokiyou5_2129_2022.pdf.
  • 庄司直人, 水野基樹. (2021) ベス·イスラエル病院の組織変革 : 看護の質と看護師の働き方の変化に着目して, 朝日大学保健医療学部健康スポーツ科学科紀要, (4), 20-25, https://asahi-u.repo.nii.ac.jp/record/13610/files/kensupokiyou4_2025_2021.pdf.
  • 庄司直人, 榎原 毅. (2020) 人間工学ナッジを事例としたCOVID-19による社会不安軽減に向けたリサーチイシューの提案—CBRNE災害におけるクライシス·エマージェンシー·リスクコミュニケーション, 人間工学, 56(2), 49-57. doi.org/10.5100/jje.56.49.

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